新宿のデカ

「トノさん、おはよう」


「ああ、おはよう、シマさん。……朝から元気だね」


「うん。俺も気を張ってるんだ。きついけどね」


「寝不足じゃないの?」


「まあ、多少ね。最近蒸し暑いから、寝苦しくて」


 島田も本音が漏れる。


 デスクにカバンを置き、フロア隅のコーヒーメーカーに行って、コーヒーを注いだ。


 エスプレッソをカップ一杯飲めば、神経が冴え渡るのだ。


 いつもブラックで飲んでいた。


 朝、始業前に一杯である。


 パソコンを起動させ、ネットに繋いでニュースを一通り見てしまった後、メールをチェックした。


 特に目ぼしいものは来てない。