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 その週は一週間、非番の日がなく、仕事が続いた。


 所轄の刑事課に詰めながら、思っている。


 日々、課内庶務と所定の訓練、それに事件捜査で時間が潰れると。


 だが、刑事である前に人間だから、きつかった。


 乗り越えれば、またいいことがあるだろうとも思い。


 島田がずっと脇にいる。


 コンビを組んでいて、すっかり板についていた。


 警視庁時代は、今現在二課の課長補佐である小松が相方で、ずっと組んでいたのだが……。


 あの当時、相当数の知能犯や選挙違反者を挙げていた。


 血が騒いでいたのである。


 今は所轄でも刑事課強行犯係に収まっていて、強盗や殺人が扱う主な案件なのだが、感じていた。