新宿のデカ

 別に何ら関係ないのである。


 通夜や葬儀などにも行かなかった。


 稽古で島田と向き合っていると、打ち込んでくる。


 だが、俺の方が一枚も二枚も上手だった。


 剣道の勝負は一瞬で決まる。


 稽古が終わり、島田が、


「トノさん、動体視力ほとんど落ちてないね」


 と言ってきた。


「ああ。……シマさんももっと訓練した方がいいよ。俺もいつでも相手になるからさ」


 そう返し、防具を取って、そのままシャワールームへ行く。


 夏場で汗臭いのだ。


 稽古が終われば、必ず体の汗や脂を洗い落とす。


 そしてまた勤務へ戻った。