新宿のデカ

 と言ってきた。


「ああ、まあな。……もう一点気になるとすれば、月創会のことだよ。頭悩ませててな」


「公安が動くヤマだろ?俺たちには関係ないじゃない」


「まあ、そうだけどね。公安のデカさんたちも、いろいろ考えてるだろうし」
 

 そう言って、またパソコンの画面に目を落とす。


 四十代というのは、働き盛りだ。


 俺も自覚できている。


 キーを叩きながら、紙にボールペンで書かれた古い調書をパソコンの所定のフォームに打ち込み、整理していた。


 いつも思う。


 取り越し苦労が多いなと。


 現にそうなのだ。


 公安が扱う事件を、俺たち所轄の人間が考えても仕方ないと。