新宿のデカ

 一度、その手の通り魔事件などを起こした人間には、殺人に対する快楽が見えているのだ。


 それを抑え込めないまま、警察はあれこれと手に品を替え、捜査し続ける。


 俺も思うのだ。


 その鈍重さを。


 六本木中央署は新宿中央署と同じく規模が大きい。


 港区内の広い区域を管轄している。


 あれだけの場所はパトロールするだけでも大変だ。


 俺も感じていた。


 いつも刑事課内でパソコンのキーを叩きながら、島田や樋井とデスクを並べていると、つい目の前の事件が色褪せてしまう。


 新宿での繁華街の浄化も責任問題だ。


 それに警視庁広域指定七×二事件も気になる。


 川倉や幸島たち一課のデカが追い続けていた。