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 日曜の勤務が終わり、署の刑事課フロアを出て、自宅マンションへ帰る。


 そして一日ゆっくり休んだ。


 新しい週を迎え、また勤務が続く。


 島田もずっと頑張っているようだ。


 相方として大事なのだった。


 いつも同じ署に詰めていて、ずっと仕事をしている。


 週の半ば過ぎ、島田が、


「六本木の通り魔事件で、六本木中央署のデカさんたちは浅倉東を追ってるらしい。マル被としてね」


 と言った。


「あのヤマは単に通り魔で、俺も気に掛けてないんだ。おそらく所轄が上手く捜査するだろうって思ってて」


「トノさん、皆そう考えてるよ。俺だって、浅倉以外に容疑者いないって思ってるし」