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 土曜一日を差し挟み、日曜も通常通り、午前八時二十分過ぎに署に出勤した。


 刑事課強行犯係へと行き、デスクに座る。


 そしてパソコンの電源ボタンを押し、起動する合間を縫って、フロア隅にあるコーヒーメーカーでコーヒーを一杯注いだ。
 

 島田が、


「トノさん、おはよう」


 と言ってきたので、


「ああ、シマさん、おはよう。……今日も早いね」


 と言い、表情を引き締める。


「俺も夏場で疲れてるんだけど、午前六時過ぎには自然と目が覚めるね」


「そう?そんなに早いの?」


「ああ。ここ数年間、ずっと朝型の生活してるよ。夜も午前零時を回る前には眠ってるし」


「健康的だな」