た。


 失態さえなければ、上のポストもあったと思う。
 

 だが、今どう言ったところで、事態が好転することはない。


 終わったことだからだ。


 昔のことは思い出したくない。


 苦い過去だからだ。


 そんなものを突っつき回すほど、暇じゃない。


 所轄でも刑事課強行犯係の刑事として、いざという時のために、武道や射撃の訓練などを怠らなかった。


 昼間ゆっくりする暇はない。


 ずっと職務遂行だ。


 そして土曜の勤務が終わり、日曜の一日を挟んで、また月曜は通常出勤する。


 俺も感じていた。