新宿のデカ

 だが、今となっては、仕事に役立つ知識を得られたとは思ってない。
 

 単に娯楽だったということだ。


 まあ、娯楽で楽しめたのは事実だが……。


 今でも金曜や土曜の夜などにオンエアーされる二時間ドラマをDVDレコーダーに録り溜めて、見たりすることがある。


 あくまでちょっと楽しむだけだ。


 仕事に使える知識を得るためじゃない。


 そう思っていた。


「トノさん」


「何?」


「関東六王会の事件、収まらないね。ここのところずっと、本庁の組対の連中が検挙した関係者を当たってるみたいだよ。デカも大変だからな」


「シマさん、俺、安原のことが心配でね。アイツも組対四課にいるからな。ずっと気に掛けてるよ」