な、なに……?


先輩はふふん、と笑うと1枚の紙を鞄から取り出した。




「よかったらバスケ部入りませんか!」


「……え!?」




ば、バスケ部…?


手渡された紙を見てもう一度先輩に目をやった。


すごく、楽しそうに笑ってる…。




「オレバスケ部だから。これ一応勧誘ね」


「ええっ、そんな事していいんですか」




そう言って笑うと、先輩はいたずらっ子のような笑みを浮かべた。




「ほんとはだめだけど、内緒ね!」


「あははっ」




シー、と長くて細い指を自身の唇に当て笑う。