自分が名札してることを忘れてるかのように喜んで。 だけどあの男の捉え方があたしには許せない。 《孤児院で暮らしてたんだった》 この言葉はいつまでたっても、あたしをイラつかせる。 気にしないようにしてても、無理だ。 あたしはさっきのやり取りに吹っ切れた感じに、教室に入った。 いじめ集団は相変わらず顕在だ。 花瑤(けたま)さんを敬うように取り巻く子分たち。 いつの時代だよ…と心の中で軽く嘲笑いたくなる。