べつにやる気がなくて、やりたくないわけではない。 未経験だし、仕方だって詳しく知らない。 だからだ。 「大丈夫だって」 枕に顔を埋めているスモーク。 心の中では、早くやって、とでも思ってるだろう。 「仕方ないね…」 と一言漏らし、あたしは構える。 「ねぇ。マッサージする前に聞きたいことあるんだけど」 「なに…?」 小さな返しだったが、少々緊張感が籠っていた。