『心配だったんだよ。


アイツ、花瑤も関わってたみたいだから。


いつかヤラカスんじゃないかって、ひやひやしてた』



『前まではそんなにひねくれてなかったから、心配してる。


何がそうさせたんだ』



『仕方ねーだろ、好きになっちまったんだから』








あたしは...久佐野のあの問いで、今間て彼と話したことについて思い出してしまった。


こいつ、本当はあたしを気にかけてくれてたんだ。


嫌味を言う時がほとんどだったけど、それはこっ恥ずかしかったからであって。



あたし、もしかしたらいつか、こいつのこと好きになるかも。





「詳しいことは知らない。
この傷の情報は、聞いた話。



あたしが1才にもならない時、毎日毎日大きな声で泣いてたんだ。


それに耐えきれなくなった父親がある晩、ライターを持ってあたしを抱いてたんだ。