「よし! 誰が一番に着くか競争だ!」 「負けないよー」 ジョウの提案に乗り気なゲミ。 あたしはというと… 少し憂鬱な感じがする。 なぜなら荷物を持って走るのが好きじゃないからだ。 その上荷物、意外と重いし。 「もちろんドールも参加だよね?」 ゲミがこちらを向く。 そしてジョウも期待を添えてあたしの方を見る。 わかったよー、もう。 「いいよー」