そして少しだけ間を置いた門倉は言った。
「そうだよな。
帰りたいよな。
1人で帰れるか?」
この前その質問にめっぽうキレたというのに、構わずまたしてくれる。
相手がスモークなら、絶対に甘えている。
しかし相手はそんなに親密な人じゃない。
あたしは荷物持ちだけを頼んだ。
二人で歩く夜道は、静かだった。
この前の分かれ道にたどり着き、荷物を返却してもらった。
「無理するなよ」
ろくに返事をせず、帰路を歩く。
施設についたあたしは、荷物を置いてすぐにまた施設を出た。
どうしよう...。
どこに行けばいいんだろう。
あたしが施設にいるのは、ご法度。
アルコールの匂いがぷんぷんするから。
みんなが嫌がるし、怖がる。


