「どっちから先にやる?」
ボトルをくるくる回しながら、男二人に訊く花瑤。
一番乗り気なのは、赤司と呼ばれた人物だ。
だからボトルを受けとり、コルクを開ける。
ボトルを近づけられると、中身が何なのかわかった。
「やめろ」
蹴飛ばそうと思ったが、押さえられて振動を与えることしかできなかった。
「おまえ、酒苦手なんだってな?
苦手なもの克服しねーと、大人になれんぞ」
なんて赤司は言う。
「酒なんか飲めない大人は大勢いる。
それに健康になるものでもない。
だから、やめろ」
あたしはボトルを酒ながら、力を込めて言おうとする。
だが怖くて入らない。
「あーたのし。」
あたしはボトルから顔を背けることしかできない。


