「ふっ。簡単な奴」 嘲笑うように小さく言う花瑤。 あたしは性格に彼女の言葉を聞き取れてなかった。 「あ! 教室に筆箱忘れちゃった! 机の上にあるから、取って来てくれない?」 えー。何であたしが。 自分で行ってよ、と言いたかったが、花瑶の目が尋常じゃないから従うことにした。 花瑤の筆箱を手に持ったあたしは、理科室のドアを開けて入っていった。 「はい。 とってきたよ」 「ありがとうー! じゃあまずは...」 そう花瑤が言った時だった。 あたしは背後から何者かに口を押さえられた。