あたしは花瑤に何も言わず、帰ろうとカバンを肩に掛けた。
すると花瑤はあたしに近づき、囁くように小さく言った。
「あたしはお前の方がひどいことを知っている。
お前の弱み、握ってんだ。
下手な真似したら、みんなにばらすからな」
そういうとすぐに離れて、どこかに行った。
背中しか見えなかったから、どんな表情をして立ち去ったかわからないが、
きっとまた不気味な笑みを浮かべていたのだろう。
あたしの弱み...って何だ?
あいつはあたしの何を知ってるんだ。
いや、花瑶なんかに振り回されちゃダメだ。
あたしは気にしないで帰ることにした。


