「今藤があんたに渡したい物があるんだってさ」
今藤...? 今になって何。
しかも突然だし。
帰りの準備をしようとしてるあたしにとって、彼からの貰い物はどうでもいい。
「ほら、渡しなよ」
あたしは今の花瑤の声の調子を聞いて、良いものではないと予感した。
あたしの目の前に突き出された今藤は、手を後ろにしもじもじしてる。
「なに?」
あたしは冷たく声をかける。
つまらなくしていると今藤は、あたしの頭上に何か持ってきた。
すると落ちてくる、息苦しいもの。
一瞬何をかけられたのかわからなかった。
だけど落ちてきたそれを見て、チョークの粉だとわかった。


