花瑤は反撃してこない。
クラスで花瑤の素性を知らない人なんていないんだから、対抗してくればいいのに。
それを密かに期待してる人、もしかしたらいるかもしれないのに。
「何か言えよ。
いつものおまえだったら、言い返してくるだろ」
「挑発するな」
またもやあたしは先生に一発殴られた。
「マジでこいつ何。
性格最悪だー」
あたしは無理矢理先生に廊下へつれ出されている。
「性格悪いのはどっちよ?!
朝の静かな時間を邪魔して。
あんたも十分最低じゃん!」
ようやく反抗してきたかと思うと、こんな正論を言ってくる。
必死で考えたんだろう。
「お前なんかに言われたくないね。
昔から気に入らないやつがいれば、すぐにいじめて。
その人が不登校になれば、満足して次の標的探して。
あたしはそういう卑劣なやつが許せない。
だからそういう人にしか、手を出さない」


