「平気じゃねーだろ。 ほら、俺がおぶってやるから。 乗れ」 気遣いしてくれる気持ちは嬉しいけど。 初対面の人にそこまでしてもらう義理はない。 あたしは黙って先を行くことにした。 「じゃあ俺自分の道で曲がるからな」 あたしは何も頼んでないのに、そんなことを言う。 いつ姿が消えても、あたしは気にしないのに。 「そういえばさー、お前、名前は?」 あたしは時々壁に寄りながらも、それを気遣い話してくれる。