あまりかわりないことだから、そうもいかないようだ。
教室に入ると自分の教科書が体に命中する。
花瑶が投げてきたのを避けきれなかったのだ。
「あらー? ドールってそんなに鈍いの?
トロだトロだ‼」
…そんなことで楽しむ花瑶に一歩引いてしまう。
ただ突然来た教科書に、体の痛みが消えない。
あたしは舌打ちをし教科書を拾うと、荒々しく席についた。
それから2時間目が終わった。
あたしは次の授業の準備をしている。
「一緒にゴミ捨てようよ」
荷物を取ろうと教室を出ようとすると、花瑶があたしに声をかけてきた。
一応あたしの言ったこと、聞いてくれたんだ。
なんて悠長に思ったあたしは、彼女について行った。
休み時間に行くってことは、かなり急がないと授業の始まりに余裕が持てない。
それなのに彼女は至って普通のスピードだ。


