帰ろうとすると、後ろに違和感を覚えた。
「忘れ物ー!」
振り向かなくても誰かわかった。
花瑤がパンパンにごみが入った袋を、あたし目掛けて投げてきた。
まだ袋に入ってるだけましだと思ったが。
結構重さあったし、突然のことだったりであたしは倒れた。
何よ、突然。
花瑤を睨み返した。
立ち上がってないあたしに、バカにするように見下ろす花瑤がいた。
「これですむと思うなよ?
あんた、ふざけるのもいい加減にしろよ?」
「どういうこと」
花瑤が突然本性を表してきた。
しかもあたしがいる所は、教室からそう離れてない場所。
あたしたちのやり取りを見るクラスメートもいる。
花瑤はあんまり周りの人に聞こえないように、小声で言っている。


