生きていかなきゃ



「今日先生に言われたんだ!

この辺に不審者が居るから気を付けてって。

大雅を送ったら僕、一人になっちゃう…



……怖いよ」


なるほど、そういうことか。


言いにくかったのは、あたしを身代わりにしてると思ったからだな。



「わかった。

じゃあ大雅、帰ろうか」


あたしは馴れ馴れしく大雅に話す。


本人はそこまで気にしてないみたいだ。




初めて大雅と二人っきりになる。

あたしは気遣いをせず歩いてる。


「ドールってあだ名?」


ふと横から質問される。


「そうだよ。
大雅もそう呼んでいいから」


「ホントの名前は?」


小学生だからか、気になるみたい。



「秘密」


この時期は秘密に関しては、ものすごいものだと思う。


あたしもそうだったし。


「教えてよ! 一回だけでいいからさ」


「秘密ー」