最初のいきり立つ担任の態度に少々期待したが… やっぱり無駄だったようだ。 この下手な屁理屈を簡単に信じるのか、あいつは。 教師のくせに一つも役に立たない。 だから嫌なんだよ。 担任が教室に入ったのと同時に、読書を中断したあたしは、それを再開した。 それからちょっとした言葉と、伝達事項を伝え終わった担任は、早くに教室を出ていった。 「見た? やっぱ担任でもあたしたちに何も言えないんだな!」