担任だって今のクラスの状況を知ってるくせに。 わざと知らないフリをして、このままことを終わらせようとしている。 まぁ仕方ないことだ。 あとは卒業を待つだけだから。 担任も気を抜いてるし。 「无潟さんは〜、風呂に入りにいきました〜」 いじめの主犯、花瑤が言う。 それに同調するかのように、クラスは小さく笑いを堪えている。 「は? 何言ってんだよ。 まぁ…とにかく…そういうことか」