学校に来たばかりだというのに、无潟さんは教室を飛び出した。 あ〜あ。 昨日は彼女、頑張って教室に残ってたのに。 教室に无潟さんがいないのを見たクラスは、満足そうだった。 みんながみんな、无潟さんのことを話題に貶して、楽しんでいる。 それから少ししたら、担任が何食わぬ顔で教室に入ってきた。 「おはようございます。 ん? 无潟は欠席か?」 悪気が無いように生徒に疑問を投げ掛ける担任。