ホントに苦労した風に、彼は話してくる。 だけどあたしには、面白がっているようにしか聞こえない。 「何であんたは、あたしを待ってたの? 好奇心以外で、何の理由があったの?」 荷物をまとめ終わったあたしは、席から離れながら訊いた。 すると少し間を開けて答えてくれた。 「心配だったんだよ。 アイツ、花瑶も関わってたみたいだから。 いつかヤラカスんじゃないかって、ひやひやしてた」 思いがけない言葉に、あたしの心は波打っている。