「とりあえずそちらの椅子にかけなさい」
芯の強い低い声は、張り詰めた雰囲気を強調させる。
花瑶みたいで苦手だ。
あたしと今藤は校長に言われるがまま、椅子に座った。
しかも校長があたし達の前に座るため、今藤と隣り合って座ることになった。
「今回あんたがこの男子生徒に暴力を加えたことが問題だ。
何故そんなことしたのかね」
何であたしは責められるんだ。
こいつはさっき死のうとしたんだよ。
それをあたしは防いだ。
この学校の評判が悪くなる所だったのに、見かけの状況で判断されるのがムカつく。
「あたしは悪いと思ってません」
正直に言うあたしに、焦る今藤。


