クラス中が怯える。
何人かこの騒動を聞き付け、野次馬が来る。
あたしは花瑶の雄叫びと共に窓を思いっきり開けた。
柵に立ち、下を向いて恐怖に打ち勝とうとしている今藤の手を引っ張る。
そしてベランダのアスファルトに打ち付けられる、彼の体。
｢バカなことしてんじゃないよ!!
あんた今、どれだけ無意味なことしてるかわかってる？｣
今までにない大きな声で、今藤に言いつける。
もうあたしの目には周りが映ってない。
横になって倒れてる今藤の胸ぐらを強く掴む。
「いてぇだろ！？
打ち付けた衝撃で、全身に痛みが走ってんだろ?!
