部屋にはゲミがいた。

なんか寂しそうに宿題をしている。



「どうした?」


やっぱり声をかけてしまいたくなる。


クラスメイトと違って、ここにいる子達は大切な子ばかり。


少しの異変も解消したいものだ。


「ジョウが友達連れてきたから、遊んでくれない。

まぁ私はもう5年生だから、我慢しないといけないよね」


「ゲミも友達、連れてくればいいじゃん」



私は無意識にそう言った。


でもできるだけ他人と関わりたくないという、本音があるが。



一瞬ゲミはためらってる。


「私ん家、誰も来てくれない。

こんな所、来たくないんだってさ」