廊下で適当に掃いてると、そんな声が聞こえた。 「さっきはよくも突き飛ばしてくれたね」 バケツの水を換えようとした花瑤さんが、今藤に汚水をかけた。 もちろんその光景を見た人は、あたし以外にもいる。 その中の女子は、恐怖のあまり身を寄せ合ってる。 最悪なことに教師はいない。 今藤は黙って下を向いている。 「あんた、あたしを突き飛ばしたくせに、何の謝罪も無いわけ?」 相変わらず黙ったままの今藤。