生きていかなきゃ


黒板消しを1つ持って。



「なんか顔が汚れてるから拭いてあげるー」


なんて言った花瑤さんは、やっぱりそれで彼の顔を擦った。


彼女の動きと共に、今藤の顔は白くなっていく。


彼はきっと、目を瞑りながら息を止めている。



そうじゃないと危ないから。


それを知ってか、花瑤さんは彼の顔から黒板消しを離さない。



「やめ…て!!」


今藤は耐えられなくなったのか、花瑤さんを突き飛ばした。



そしてかばんを持ったまま教室を出ていった。