最後に中に入ろうとするケリミが、立ち止まってあたしに聞く。 ケリミも結構鮮明に覚えてるんだなぁ、そのことについては。 「完璧に消えた訳じゃないけど…。 でも食堂付近にいなきゃ大丈夫だから」 「そう…」 私の報告にその一言だけの返事をするケリミ。 でもあたしには伝わってくる。 彼女の本当の思い。 戸惑ってる。 辛い思い出を思い出した時の自分をどうすればいいんだろうって。 ケリミはあまり思ってることを口に出さないから、心配になる。