だからと言って赤の他人に手を貸すことはしない。 だって…他の人には帰る場所があるじゃない。 家族がいるじゃない。 その人達との関係は知らないけど、そういう頼れる人がいるだけありがたいと思ってほしい」 なんて言ったあたしは久佐野に背を向け、先に帰るのだった。 血の繋がった身内がいるだけでも、心の拠り所となるはず。 そういう所があるくせに、あたしの手を借りたいなんて思ってほしくない。 あたしがどれだけ辛い思いをしたのかも知らない人間に…。