「俺、ちょっと気になることがあんだけど」 下駄箱で履き物の交換をしていると、突然神妙な顔をして言う久佐野。 「なによ」 反射的にこっちも張り詰まって返事をしなくちゃいけなくなる。 こっちが返事をしたのに、なかなか口を開かない久佐野。 あたしが靴を履いたのを見兼ねて、ようやく話始めた。 「何でおまえ、人が助けを求めてるのにそんな冷めてるわけ?」 歩き始めようとしてこんなことを言われ、思わず体をビクッと震わせてしまう。 いいじゃんべつに。