彼女に目を向けられた関わりの無い人達は、とても焦ってとにかくこの場を凌ごうとする。 あたしはいつもこの状況を見てるだけ。 花瑤さんが怖いワケじゃない。 むしろ彼女に、こんなことやめたら、と言える勇気がある。 だけどそんなことしない。 何で赤の他人のために、面倒なことしなくちゃいけないんだ。 この思いが勝り、行動を阻むのだ。 「今日は何していじめてあげようかな」 そううすら笑う彼女の言葉は、静かに教室を響かせた。