震える背中を花瑤さんは笑いながら睨みつける。 同時にクラスからは哀れみの視線が川見さんに向けられる。 「川見さーん 購買で一番おいしそうなパン買ってきてー」 昼休みになると花瑤さんが川見さんに注文する。 具体的なパンの名前を指定しない所が、意地が悪い所だ。 「うん」 無理に笑みを見せてすぐに教室を出る川見さん。 戻ってきたらどうしようと考える集団。 本当、嫌な光景だ。