はまきり





二人のやり取りを見ていたユキは困ったような顔で笑う。


その向かいの席で瀬戸は黙々とハンバーグを食べていた。


「まぁまぁ、岡本さん。ヒヨリさんは甘い物好きで…」


「そんなことわかってるわ!コイツは糖分取りすぎなんだよ…てかお前は食い過ぎだ、ユキ!」


「え?!ごめんなさい。」


「とりあえず席に着け、雅チャン!飯が冷めるぞ!」


ヒヨリを思い切り睨みつけたあと、岡本は瀬戸の隣に座る。


「そういえば、ヒヨリさん。岡本さんB組では岡さんって呼ばれてるらしいですよ。」


「岡さん?どっちかと言えばおかーさんじゃろ。」


ハンバーグを食べ終え、お茶を飲んでいた瀬戸が盛大に吹き出す。


「あぁ?!つか光圀、なんでお前俺に向かってお茶吹くんだよ!」