その後、ミヨを保健室に連れていき、教室に戻ってからは通常の高校の授業だった。
授業後、そのまま俺は寄り道することなく寮に帰った。
ユキはまだ帰って来ていないようだ。
シャワーを浴び、部屋に戻り、今日のことを振り返る。
また、1人死んだ。
そしてミヨに、軽傷とはいえ怪我をさせた。
初日からこんな状態でこれから俺はやっていけるのだろうか。
この生活が続けば、そのうち誰かが死んでも気にならなくなるのだろうか。
河野先生や、悠のように。
「ただいまー。野添さん早いですね!」
ユキが帰ってきた。
「あぁ、お帰り。」
「元気がないですね、どうしました?」
「いや、なんでもないよ。」
「そうですか?」
ユキはカバンを片付け、制服を脱ぐ。


