「助かるよ。」 「いえ、助けてもらったので。」 中谷さんはぎこちなく笑う。 朝に会った時も感じたが、笑うのが若干苦手なようだ。 「それじゃあよろしく。」 「はい。」 こうして、俺は中谷さんと共に校内を探索することになった。