「やっぱり、あなたたちだったんですね。」
悠の足元で疼くまる3人のジャージ姿の生徒たちに、悠はそう声を掛けた。
3人のうちの一人が顔を上げた。
幼い顔つきの女子生徒だった。
「中谷…織江のこと、私は許さない。」
女子生徒は悠を睨みつける。
「姉ちゃん、止めようよ。」
「無理だよ、僕たちじゃ。」
女子生徒の隣にいた二人の男子生徒が今にも飛び掛りそうな女子生徒をなだめる。
「なぜ織江を殺したの?!あの噂は本当なのね?あなたはハマキリ…」
彼女が全ての言葉を言い終わる前に、悠は引き金を引いていた。
弾丸は彼女の心臓を貫き、彼女は仰向けに倒れた。
「姉ちゃん!」
悠は彼女に近づき、ジャージのゼッケンを取る。
そして、彼女の隣にいる二人の男子生徒の片方に銃口を向けた。
「去ってください、撃たれたくなければ。」


