「ようこそ、桜琳へ」 そう言って翠によって 開けられたドア 中にはみんながいた 「遅いよー、杏!」 「杏ちゃん、早く!!」 「ほら、早くしろよ」 沙奈、馨、斎の順番で 私を呼ぶ 「おまたせ!」 私も笑顔でみんなのもとにいく みんなに取り皿や箸を渡す 余分に持ってきてよかった 沙奈の分もあるしね 「じゃあどうぞ」 お弁当の蓋を開ける みんながお弁当の中を覗き込む 「いただきます」 みんな一斉に食べ始め みるみるうちになくなっていく