優しさ、そして愛





あー、あっという間に
借り物競争の時間だよ





頑張らなくちゃね






最初に走るのは奏斗のよう





いくつかの障害物をこえると
お題が書かれた紙が置いてある
場所にたどり着く







奏斗は一番で到着した






その中から一枚選んだ奏斗





その瞬間、一瞬眉を寄せたが
すぐにこちらに向かって走ってきた




あれ、なんかこっち来てる…?





「杏、一緒に来て」





腕を引かれると同時にそのまま
奏斗に担がれた





いわゆる、お姫様だっこで






「え?あ、奏斗…!?」






私はというと状況が掴めず
1人慌てていた





周りからは同様の声や
女子からの悲痛な叫び声







《白組団、一位でゴールです!!

 それでは書かれていた内容を!!》







「デートに誘いたい人」