「お疲れ」
隣に座った私の頭を蓮が撫でた
蓮はよく頭撫でてくれるな
すごく安心する
そのあとも白組団は順調に
得点を稼いでいった
一旦お昼休憩になり
私たちはお兄ちゃんたちの待つ
場所に向かった
「杏さん!」
その途中で私のもとに駆け寄る
竣に会った
「どうしたの?竣」
「お迎えに来たのですが
少し遅かったようですね」
こういうところ真面目なんだよね
「ありがと、じゃあ一緒に行こう?」
私の言葉に竣が頷き
竣の案内で歩いた
「おー!!きたきた」
「お疲れ、みんな」
輝と蒼汰がこちらに手を振る
今気づいたけどここだけ
屋根があるんですけど
このプチキャンプ状態な理由を
誰か教えてください
「杏ー!!
さすが俺の妹っ!」
勢いよくお兄ちゃんが
抱きついてきた
く、苦しいです…
「お、お兄ちゃん…」
あ、やばい…
「ほら、若
苦しそうですよ」
お兄ちゃんの腕から私を
救ったのは竣
「あ、ありがと…」
「いえいえ」
「ほらー、飯食うぞー」
お腹を空かせた斎が騒いでいる

