「俺様が華麗に一位とってきてやるから
しっかり見てろよ?」
斎はそう宣言し意気揚々と
歩いていった
「蓮も頑張ってね
応援してるから!!」
「あぁ
杏のために勝つから」
優しく笑い私の頭を撫でると
斎の背中をゆっくり追った
私のため…?
あ、組団のためってことか
「杏ちゃんって鈍感だよね」
蓮とのやり取りを隣で聞いていた
翠が楽しそうに笑ってる
「ほら、斎が走るよ」
スタート地点で雄叫びをあげる斎
気合いはたぶん
一番あると思う
そのままぶっちぎりで一位をとった
「見たか!!
俺様の瞬足」
自慢げに笑いながら
斎が戻ってきた
「斎もすごかった!!」
今までで一番迫力あったな
「そうだろ、そうだろ
俺様はすごいからな!!」
なんかこんな斎はじめてだな
でも楽しそうだからいいよね?
「あ、次は蓮だよ!!」

