扉付近で身を丸くし、屈んでいるわたしは安心しきっていた。 だから、先にこの場にいた彼に気が付かなかった、 「――――おい」 声を掛けられるまで。 「きゃあ!」 肩に置かれた手と、耳元で聞こえた声に驚き、甲高い悲鳴を上げてしまう。