「は、蜂須賀君ってあの、蜂須賀君ですか?」 「蜂須賀と言えばあの蜂須賀だろ。蜂須賀なんて二人もいねえよ。あんなのが二人もいたらこの学校は潰れちまうぜ」 ぶつくさ文句を言う先生。 そしてわたしは恐怖に顔が青褪める。 蜂須賀君と言えば不良グループのリーダー的存在。 蜂蜜色の髪は、いつもクラスの中心で輝いている。