A組にて。 「ねぇねぇ紗絢ちゃん! 明日って暇?」 芽留ちゃんは、わたしの机の前に来るとそう言った。 「明日?」 「うん!」 どこか、うきうきしている芽留ちゃん。 わたしの方にずいっと顔を近付けると再度、予定を聞いてくる。