ママは少し天然だから、また何かあったのかも。 心配してリビングに来たのにママはいない。 きょろきょろ見渡してると暖簾から、ひょこっとママが顔を出した。 「あら、紗絢ちゃん。何かあったの?」 「それはこっちの台詞だよ…」 「病人の紗絢ちゃんに心配されるなんてママはダメダメね」 ニコニコと笑みを絶やさないママを見てフッと肩の力が抜ける。